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「ウテmomクラス」を行いました

平成26年12月25日
 先日入院中の妊婦さんが対象となる母親学級「ウテmom(マム)クラス」(ウテマムクラス)を行いました。
 内容は「授乳、搾乳」についてでしたが、入院していらっしゃる褥婦さんが飛び入り参加してくださいました。
 実際に今の赤ちゃんのお世話やおっぱいについて「大変だけど、楽だよ」などとお話ししてくださり、参加した妊婦さんたちは興味津々の様子でした。
 妊婦さん、褥婦さん共に、授乳についてのイメージや質問など、自由に話していらっしゃいました。
 それから、NICU/GCUの保育士さんと一緒に、おなかの赤ちゃんへクリスマスカードを作成しました。
 皆さんそれぞれにかわいらしく仕上げていらっしゃいました。
メリークリスマス!

八戸市立市民病院の助産外来を見学してきました

平成26年12月17日

 当院では、ローリスクの妊婦さんを対象に助産師外来を実施しています。
今後の助産師外来をより良いものにしたいと考え、他院の見学を計画し、先日、八戸市立市民病院へ行かせていただきました。
 八戸市立市民病院では、院内助産も行っており、妊婦さん達の主体的な分娩に向けて、妊娠中のからだ作りに対する保健指導がとても充実していると感じました。助産師外来中、妊婦さんも担当の助産師さんも穏やかに楽しそうに過ごされているのが印象的でした。
 LDRや外来など院内の施設も見学させていただきましたが、アメニティが充実していて妊産褥婦さんや赤ちゃんとそのご家族にとって優しい病院だと感じました。
 他の病院の助産師さんと話をする機会はなかなかないので、お互いに意見交換ができて大変楽しく貴重な経験でした。今回の見学を通して学べたことを、今後の当院の助産師外来を充実させるために活かしていきたいと思います。
 八戸市立市民病院の皆様、お忙しい中、丁寧に優しく対応していただき本当にありがとうございました!

産科ミーティングの開催

平成26年12月17日
 当院総合周産期母子医療センターでは、年間約900件の分娩を取り扱っており、そのうち約9割がハイリスク妊娠であり、様々な身体的・精神的なサポートを必要とする方々の妊娠・分娩管理を行っています。具体的には、妊娠前から基礎疾患をお持ちの妊婦さん、妊娠合併症に罹患された方に加え、産後の大量出血のため救急搬送されてくる方のように、迅速な治療を要する症例も対応しています。
 これらの症例に対応するためには、多職種間での連携・協力が必須であり、産科医師のみならず、助産師、看護師や臨床心理士等との良好なコミュニケーションが重要です。そのため、私どもは毎月定期的に医師、助産師、看護師間で周産母子センター産科ミーティングを開催し、活発な意見交換を行っております。
 分娩数、帝王切開数、母体搬送受け入れ数といった診療の実績確認をはじめ、業務担当内容や診療器材の確認、インシデント症例の共有による再発防止などが挙げられます。各個人が持ち寄った議案も多く、病棟内および外来・病棟間の連携に関する日常業務の改善につながっています。本ミーティングの良い点の一つは、アットホームな雰囲気であることです。職種に関わらず皆が発言しやすいため、ほんの小さな事でも気付いた点があればすぐに議案に上がり、皆で解決案を探ることができます。この事は安全かつ効率的な医療につながると考えております。今後も私どもは周産期医療の質の向上ならびに患者様への安全な医療の提供ができるよう努めて参りたいと思います。

NCPR勉強会を行っています(NICU・GCU)

平成26年12月15日

 当NICUでは、赤ちゃんの大切な命をサポートさせていただくために、どのスタッフもすぐにケアを実施できるよう、NCPR(新生児蘇生法)を学んでいます。
 NCPRとは生後1ヶ月前後の新生児の蘇生方法のことで、国際蘇生連絡委員会で作成されたガイドラインをもとに、日本周産期・新生児医学会が日本版を作成しました。
 今年度より、病院内での勉強会を開催しています。分娩時の赤ちゃんの蘇生の様子を学ぶために、NICU病棟のスタッフの他に産科病棟のスタッフもインストラクターとして参加しており、産科病棟とNICU病棟のスタッフの交流の場にもなっています。

 東北大学NICUでは医師、看護師ともにAコースインストラクターが在籍しています。講義のご希望等があればご相談下さい。

「第35回宮城母性衛生学会学術集会併催第18回宮城県委託周産期医療研修会」に参加しました(11月24日)

平成26年12月3日
 11月24日(月・祝日)に、第35回宮城母性衛生学会学術集会及び第18回宮城県委託周産期医療研修会が開催されました。
 前半は、県内の病院から各分野における日頃のケアに対する研究発表が行われました。また、当院からは招請講演として濱田裕貴先生より「宮城県における飛び込み分娩の医学的・社会的リスク因子と東日本大震災が与えた影響」というテーマで発表して頂きました。
 そして特別講演では横浜市立大学病院小児科医の西巻滋先生より「最近の胎児環境から考える新しい子育て」、基調講演では九州医療センター小児科医の佐藤和夫先生より「ネット・スマホ時代の子育て〜周産期からのメディアリテラシー〜」をそれぞれ御講演頂きました。
 後半はパネルディスカッションが行われました。育メン代表として宮城テレビアナウンサーの柳瀬洋平さんをはじめ、祖父母や地域の立場からそれぞれ発表していただき、子育てについて活発な意見交換が行われ、有意義な時間となりました。
 今回の発表・講演を活かし日々のケアをより充実したものにしていきたいと思います。

「第24回日本新生児看護学会学術集会」に参加してきました
(11月10日〜11日、NICU・GCU)

平成26年11月27日

 2014年11月10日〜11日に「第24回日本新生児看護学会学術集会」が愛媛県松山市で開催されました。
 西6階病棟NICU・GCUから、「気管切開をしている児をもつ母親への医療処置に対する不安軽減の援助」というテーマで口演発表を行いました。近年、周産期・新生児医療の進歩に伴い、医療処置を必要としたまま退院する赤ちゃんが増加傾向にあります。そのような中で、退院時に家族が不安なく安心して自宅へ帰れるよう、医療処置の指導に焦点をおいたケアについて報告することができました。
 また、今回の学会には新生児医療に携わっている関係者が全国から集まり、研究の報告を行っていました。様々な研究発表をきくことができ、学びを深めることができたので、今後のケアにつなげていきたいと思います。

勉強会を行いました

平成26年11月26日
 皆様こんにちは。
 今回は先日実施した「新生児の挿管介助に関する勉強会」の様子をご紹介します。

 早い週数で生まれる赤ちゃんは、肺の機能が未熟なため生まれてから人工呼吸器を使用します。また、満期の赤ちゃんであっても生まれてからうまく自分で呼吸ができない場合には、人工呼吸器が必要になることもあります。
 そのような赤ちゃんが生まれた際には、小児科医師が気管内に管を挿入して赤ちゃんの蘇生を行い、スタッフがその介助を行います。命に関わる大切な処置のため、スムーズに介助が行えるように新人スタッフを中心として勉強会を行いました。

 NICUの医師の丁寧な指導のもと、介助の手順を真剣に取り組みました。

勉強会を行いました(11月13日)

平成26年11月19日
 朝晩めっきり冷え込む季節になりました。
 東6階病棟では不定期ですが、頻繁に勉強会を行っています。
 11月13日には「前置胎盤」についての病態や治療について医師から講義を受け、その後、助産師から看護ケアについて講義を行いました。
 当院では前置胎盤で入院される妊婦さんも多くいらっしゃるため、知っておくべき内容です。
 こうして勉強会を行うことで、最新の知識を深め、患者さんたちへの看護に生かしていきたいと思っております。

「妊産婦・新生児後方支援地域拡大カンファレンス主催のセミナー」開催(9月29日)

平成26年11月17日


 9月29日、地域の支援者である保健師や訪問看護師が、NICUを退院した子どもがどのように成長発達しているかを知り、円滑な地域支援へ移行できるようにすることを目的としてセミナーを開催しました。





今回のセミナーでは、周産母子センター副部長・松田直医師、齊藤悟子理学療法士が、成長発達におけるNICU入院中の支援やNICUを退院した子どもの月齢毎の特徴、退院後の家庭訪問や検診時の観察などについて講義をしました。





セミナーに参加して下さった地域支援者の皆さま
ありがとうございました。

海外看護研修報告
〜アメリカ、ミネソタ州にあるメイヨ―クリニックローチェスター病院に行ってきました。〜

平成26年11月5日

三上 仁美
 今回公益財団法人木村看護教育振興財団の支援を受け、平成26年9月13日から3週間、アメリカミネソタ州にあるメイヨ―クリニックローチェスター病院に海外看護研修に行ってきました。
 ローチェスター病院は、救急やICU、手術室を中心とするセントメリー病院1200床と、内科病棟や外来を中心としたメソディスト病院800床から成り、年間分娩数は2300件を超えます。メイヨークリニックはアメリカのベストホスピタルに選ばれることもあり、国内外から多くの患者が訪れます。
 研修では産科外来や分娩室、NICUなどを回り実際の看護を見学させてもらうだけでなく、専門看護師や退院専門の看護師、教育担当の看護師から講義を受けたり、ヘリポートやマクドナルドハウスなどの周辺の施設見学を行ったりしました。
 周産期における日本とアメリカの大きな違いは出産費用です。アメリカでは日本の出産育児一時金のようなシステムはなく、出産・入院費用に対しても医療保険が適応となり、それでも高額のため、経膣分娩後は産後2日目で退院、帝王切開後は産後3日目で退院となります。ローチェスター病院では、短い入院期間中に家族を含めた個別的なきめ細かいケアを行うだけでなく、妊娠中から妊婦健診や母親学級を通して質の高い患者教育の提供を行っていました。加えてラクテーションコンサルトや看護師による待ち時間のない外来、電話やメールでのフォローの充実により、短い入院期間でも安心して退院できるのではないかと感じました。
 また、アメリカでは産後3カ月で仕事復帰する人が多く、夫(パートナー)の育児参加が不可欠ですが、実際に分娩室だけでなく産後の部屋やNICUやGCUでも夫(パートナー)の方々を見受けることが多く、家族での協力体制や日本との仕事環境の違いに驚かされました。
 今回の研修を通し、文化の違いに驚くことも多かったのですが、分娩の痛みや帝王切開の不安、産後の乳頭痛や育児、児に対する不安は日本と一緒であり、基本的な看護は同じなんだと感じました。当院では外国の患者さんに対しコミュニケーションの壁より満足のいくケアが行えていないのですが、基本的なケアは同じという今回の経験を基にスタッフと情報共有を行い、よりよいケアが提供できるようになりたいと思います。

病棟も秋の装いとなりました

平成26年11月5日
 周産母子センターで働く保育士さんたちが、窓にかわいい秋の雰囲気の飾り付けをしてくれました。受付も楽しいハロウィンのムード一色です。秋の装いをした病棟の雰囲気が、入院している妊婦さんや、生まれたばかりの赤ちゃんのお世話で忙しいお母さんを、すこしでも癒してくれるといいなと思う日々。入院生活のいいリフレッシュになるような病棟の雰囲気作りとイベントを、これからも考えていきたいと思います。まずは、おいしい秋の味覚をたくさん食べて冬に備えましょう!

「第55回日本母性衛生学会学術集会」に参加してきました

平成26年10月8日


 2014年9月13日〜14日に「第55回日本母性衛生学会学術集会」が千葉県幕張市で開催されました。例年、当院の周産母子センターから数題の演題を発表しており、今年も3題の発表をしてきました。
 産科病棟からは、「当院における精神支援に特化した助産師外来の概要と看護の実際」「卵子提供により妊娠・出産した45歳以上の高齢初産婦の精神的変化」というテーマでポスター発表を行いました。NICU・GCU病棟からは、「NICUにおける退院支援の取り組みの現状 ―地域保健師とNICU看護師の意識調査の比較から― 」というテーマで口演発表を行いました。
 本学会には、全国から母子保健医療福祉に従事する看護職・教職員・関係者が集まってきます。生殖医療・周産期医療の進歩発展がめざましい昨今、それぞれの分野でのケアの向上を目指した実践活動・研究活動の成果の報告を聞き、意見交換をして、有意義に参加することができました。
 今回の学会で得た内容を、今後の当院の周産母子センターでのケアへつなげて、よりよい看護の提供ができるようにしていきたいと思います。

“助産学生”が来ています!

平成26年10月1日




                   9月から “助産学生”が来ています!

木々の紅葉が日毎に濃くなり、秋が深まってきていますね。

 周産母子センターには9月の初めから東北大学医学部保健学科で助産を専攻している学生3名が実習に来ています。
 将来「助産師」になることを目指して、3名の学生達は、指導助産師のもと、妊産婦さんのケア、分娩介助実習に取り組んでいます。分娩介助実習では各学生が10例の分娩を介助させて頂くことを目標に、産婦さんのご協力を頂き、研鑽を積んでいます。
 産婦さんのつらい時期を一緒に過ごさせて頂き、緊張の中、無事赤ちゃんが誕生した時の喜びは例えようもありません。学生達は、尊い生命の誕生の場面をとおし、多くの経験を積むことで少したくましくなったような気がします。
 今後、11月まで実習は続きます。3名の学生が無事に実習を終えるまで、もうしばらく温かい目で見守って頂けると、とてもありがたく思います。
 どうぞよろしくお願いします。

周産期医療セミナーが開催されました

平成26年10月1日
 9月9日、当院第一会議室において、杏林大学医学部産婦人科教授岩下光利先生をお迎えし、「産婦人科をめぐる最近のトピックス」と題して、周産期医療セミナーが開催されました。私達、周産期医療に携わる医師、助産師に向けて、先生のご経験豊かな視点より、周産期医療を取り巻く背景や将来展望などについて、大変わかりやすくお話していただきました。
 特に私達助産師にとって、杏林大学病院総合周産期母子医療センターにおける院内助産の取り組みついてご紹介いただいたことは、大変参考になりました。総合周産期母子医療センターが院内助産を行うメリットは安全性と快適性の両立である、とのお話には、今後当院の院内助産の可能性にエールをいただいた気持ちになりました。

勉強会を行っています

平成26年9月3日
 産科病棟では、毎年さまざまな勉強会を企画し日々の看護ケアの質の向上に努めています。総合周産母子医療センターである当院では、重症な妊産婦さんを看護する機会が多く、それに伴い急性期ケアの知識も必要になります。そこで、集中ケア認定看護師を講師として、重症患者の看護知識や技術を学ぶ勉強会を行っております。

 今回は、当院にある技術トレーニング施設のシミュレーターを使用し、動脈ライン挿入介助方法の実践形式による勉強会を行った様子をご紹介します。

 動脈ライン挿入は、動脈内にカテーテルを挿入し連続的に血圧を観察するためなどに行う処置で、症状が重篤な患者さんに対して必要になる事があるものです。勉強会では、経験豊富な講師から分かりやすく説明を受けながら、実際にラインの準備や挿入介助などを実践しました。重症患者の受け持ちはまだ行っていない新人スタッフも、積極的に参加して勉強していました。講義だけではなく実際に使用するものを自分で扱ってみることで、より実践に近い形でイメージができた有意義な勉強会でした。
 今後も継続して勉強会を行い、そこで得た知識や技術を看護ケアに生かしていきたいと考えております。

「ふれあい看護体験」が行われました

平成26年9月1日

宮城県看護協会主催「ふれあい看護体験」が7月31日(木)に当院で行われました。
 宮城県内の中高生41名が参加し、当科には2人の学生さんが体験に来てくれました。
 産後のお母さんとお話したり、新生児のオムツ替えや抱っこなどを経験したりしてもらい、緊張しながらも「かわいい!!」と楽しく過ごして頂けました。
 この体験を通して、今後この仕事を目指したい!と思ってもらえたら嬉しいです。


新生児集中ケア認定看護師が2名になりました!(NICU・GCU)

平成26年8月12日
 先日、西6階病棟の戸澤和恵さんが新生児集中ケア認定看護師の資格を取得しました。昨年度、半年間の研修を経て見事試験に合格しました。戸澤さんのコメントをご紹介します。

 本年度、新生児集中ケア認定看護師になりました戸澤和恵と申します。専門的な知識や技術で、赤ちゃんの発するサインや反応を見逃さず、ひとりひとりの赤ちゃんに合わせた個別的で発達的な視点に立ったやさしいケアを提供できるよう努めたいと思います。また、養育の場として、ご家族がケアの中心になっていけるような援助を展開したいと思います。
西6階 NICU・GCU  戸澤和恵
 西6階病棟では、新生児集中ケア認定看護師が2名となりました。新生児集中ケア認定看護師の活動についてはこちらをご覧下さい。

NICU/GCU病棟内の勉強会の紹介

平成26年7月24日
 NICU/GCU病棟では、入院中の赤ちゃんによりよい医療・看護ケアを提供するため、病態や新生児のケア、ME機器の使用方法など様々な勉強会を開催しています。講師は病棟内のスタッフをはじめ、理学療法士や医療ソーシャルワーカー等、他部門のスタッフにも依頼し、勉強会を行っています。
 先日行われた勉強会をいくつか紹介します。

・救急蘇生
 「救急蘇生」の勉強会の様子です。医師が講師となり、講義の後、人形を使用して実践をしました。


・赤ちゃんに優しいケア
 新人看護スタッフが「赤ちゃんに優しいケア」について学んでいる様子です。講師は新生児集中ケア認定看護師のスタッフが務めました。

 『赤ちゃんの気持ちを体験してみましょう!』ということで、赤ちゃん役と看護師役に分かれて、突然触られたり、ゆっくりと触られたりした時の赤ちゃんの気持ちを体験し、意見交換をしました。

 『赤ちゃんが実際にどのような環境で生活しているのか体験してみましょう!』では、実際に保育器内に体を入れてみて、赤ちゃんたちがどのように音や光を感じているのか体験しました。

・退院支援
 医療ソーシャルワーカーによる「退院支援」の勉強会の様子です。

私たちは、赤ちゃんの入院中から退院後の生活もしっかりサポートできるよう、知識・技術の向上を目指しています。

新生児蘇生法(NCPR)一次コース(Bコース)開催(6月21日)

平成26年7月16日
 6月21日、東北大学病院内にて新生児蘇生法(NCPR)一次コース(Bコース)講習会が開催されました。
 今回は周産母子センター(産科)の新採用スタッフ6名を含む、計9名のスタッフが参加しました。新生児蘇生法は出生後間もない新生児に対して、胎外生活に適応するための手助けを行うものです。新生児の状態を迅速に評価し、その状態によって様々な処置を行います。

 講習会は講義、演習を交えながら和やかな雰囲気で行われました。これを機に新生児に対する理解をさらに深め、実践に活かしていきたいです。

ナース・オブ・ザ・イヤー 受賞について

平成26年6月4日
 東6階病棟の菊池綾子さんが、平成25年度ナース・オブ・ザ・イヤーの1人に選ばれ、5月9日表 彰を受けました。ナース・オブ・ザ・イヤーは、平成13年度より行われているその年度の活躍が 認められた看護師を表彰する制度です。

 菊池さんは、妊娠中から産科医、小児科医師、薬剤師、精神科医と協働して、薬剤を内服して いる妊産婦さんが、産後の母乳育児を不安なくスタートできる体制を整える、中心的な役割を果 たしてきました。この他にも、菊池さんは普段から、ケアの質を上げるため日々いろいろなこと に取り組んでいます。

ナース・オブ・ザ・イヤーを受賞して
菊池綾子
 この度は思いがけず素晴らしい賞を頂き、大変恐縮しております。
薬剤内服中の褥婦様が産後スムーズに母乳育児に取り組めるように、助産師スタッフだけでなく 、薬剤師、産科医、小児科医、精神科医と連携して、母乳と薬相談外来を設立し、運営してきま した。
 推薦して頂いたこと、賞を頂いたことに感謝し、受賞を励みとして、今後も皆さんと一緒に協力 して、質の高いケアを提供出来るよう努力していきたいと思います。

「第23回日本創傷・オストミー・失禁管理学会学術集会」に参加してきました(5月16日〜17日、NICU/GCU)

平成26年5月28日
  2014年5月16日〜17日に「第23回日本創傷・オストミー・失禁管理学会学術集会」が埼玉県大宮市で開催されました。NICU・GCUからは昨年度の新生児看護学会学術集会で発表した内容をもとに「道化師様魚鱗癬の症状を呈する患児の看護を経験して〜多方面からのアプローチとケアの継続が効果的だった一例〜」というテーマでポスター発表をしてきました。
 今回は分野の違う学会に参加する機会を頂き、貴重な経験をすることができました。学会参加から多くのことを学びました。
 ポスターセッションでは、全国から訪れたスキンケアに携わる方々とスキンケアに関する専門的な視点から、様々な意見交換を行う事が出来ました。またスキンケアに使用する製品の紹介を聞く機会があり、未熟児・新生児へのスキンケアをより充実させていくことが出来ると感じました。今回の学会で得た事を、今後のNICU・GCUでの看護ケアにつなげていきたいと思います。

母親学級での1コマ

平成26年5月20日
 当病棟では、入院中の妊婦さんを対象に母親学級を開催しています♪
 今回のテーマは「育児について」でした。産後の育児スケジュールを立てて、少しイメージが膨らんだようでした。
 また、母親学級の最後には毎回保育士さんと一緒に、レクリエーションを行っています。5月第1回のこの日は、こどもの日も間近であったため、こいのぼりを作成しました。お茶を飲みながら情報交換もしており、良い息抜きになったようです♪


5月になりました NICU/GCU

平成26年5月14日

 5月に入り若葉の季節を迎え、気持ちの良い日が多くなってきました。

 NICU・GCUでは、4月に新採用者や異動者を新しく迎え入れ、1ヶ月が経ちました。写真はNICU・GCUの新採用の看護師です。
 そろそろ病棟の雰囲気にも慣れてきた頃かと思いますが、初々しい緊張感の中で、看護スタッフ一同、入院されているお子さんの看護につとめております。

 5月5日はこどもの日ということで、鯉のぼりやかぶとの飾りつけをしました。端午の節句は男の子の成長を願う年中行事ですが、NICU・GCUに入院されているお子さん達の健やかな成長をスタッフ一同願っています。

こどもの日の飾り付けをしました

平成26年5月2日


 こんにちは。青葉が美しい季節となりました。
 5月5日は『子どもの日』。男の子の健やかな成長を祈願する年中行事です。
 病棟では5月5日の子どもの日に合わせて、タペストリーや小さな鯉のぼりを飾り付け、ささやかですが、入院中のお母様方にも楽しんでいただきました。



 一般的に端午の節句は男の子の成長を祈願するものではありますが、男女関係なく、病棟スタッフ一同、子どもたちの健やかなる成長をお祈りいたします。

産科とNICUで看護師・助産師が相互研修を行っています

平成26年4月4日
 1月から3月始めまで、毎年恒例の産科・NICU間での相互研修が行われました。
 お母さんが入院する産科と、産まれた赤ちゃんをお世話してくれるNICUは切っても切れない関係です。しかし、お互いの結びつきは深くても実際に治療、ケアを見て学ぶ機会はなかなかありません。そこで当センターでは、研修を行っています。今年は交代で計18名のスタッフが研修を3日ずつ行いました。
 産科スタッフは、万一赤ちゃんが入院となった場合でもNICUでどんな治療が受けられるかをお母さんに伝えることができ、 NICUスタッフは、お母さんがどんな気持ちでお産を終え、赤ちゃんに母乳を与えるためにどんな風に搾乳を頑張っているのかなどを知ることができました。お互いに新しい刺激を受けて、現場で感じた学びを日々の看護に活かしてくれています。

「17th EAFONS (East Asian Forum of Nursing Scholars) in Philippines」に参加してきました(2014年2月21〜22日)

平成26年3月24日
 2月20日〜21日の2日間、フィリピンのマニラで行われた The 17th East Asian Forum of Nursing Scholars in Philippines に、病棟で研究中の「早産の危険のために入院した妊婦の行動制限の母親へのアウトカムへの影響に関する調査の一部」を経過報告するために参加してきました。シンガポール、フィリピン、日本、韓国、台湾といった東アジア地区の医師、看護師が大勢集まって開催されました。同じアジア系ということもあり、同じテーブルに座った人たちですぐに打ち解け、交流することができました。また、日本の東日本大震災、フィリピンの台風被害から「防災」「被災地支援」についての発表も多く目にする事ができました。各国の看護師教育体制の違いを検討した発表など、様々なジャンルの講演を聴くことができました。

「NICU等長期入院児支援コーディネーター」養成研修を開催しました

平成26年2月17日
 2014年2月1〜2日に「NICU等長期入院児支援コーディネーター」養成研修プログラムを開催しました。
 東北大学病院周産母子センターNICUでは、宮城県の委託を受け、NICU等の長期入院児が円滑に在宅移行するた
めのシステムを構築するため、宮城県内のNICU退院支援に関わる職種の方を対象にNICU等長期入院時支援コーディネーターを養成する目的で研修会を開催しました。
 今回、県内各地から訪問看護師・他病院看護師・保健師・医療ソーシャルワーカー・心理士など多職種約40名の方に参加していただきました。2日間にわたり、宮城県内のNICU退院支援に関する様々な内容の講演がありました。

講演後には質疑応答があり、活発な意見交換がされました。

 今回の研修を通し、NICU等で長期入院となっている赤ちゃんたちがスムーズに自宅へ帰り生活することができるよう、関係機関がさらに連携していければと思います。
 また、2014年2月18日に、「NICU等長期入院児支援コーディネーター」の研修の一環として、全国に先駆け独自のシステムを構築した東京都立墨東病院を訪問し、NICU入院児支援コーディネーターの実際の活動を見学してきます。その内容については、後日ご報告します。

2月8日〜9日にALSOプロバイダーコースが開催されました。

平成26年2月17日
 2月8日・9日の二日間、東北大学艮良会館にて県内の助産師を対象にしたALSO(Advanced Life Support in Obstetrics)プロバイダーコース@仙台が開催されました。


 ALSOは心肺蘇生法講習会ACLSの産婦人科版に相当するものです。
 和やかな雰囲気の中行われた講習は、緊急時の技術や知識を学ぶだけでなく、多施設との交流を深める機会にもなりました。
 これを機に今後も宮城県の助産師パワーを盛り上げていきたいと思います。



新生児蘇生法(NCPR)一次コース(Bコース)開催(2月1日)

平成26年2月17日

 2月1日、東北大学医学部保健学科にて、看護学部3年生を対象に新生児蘇生法(NCPR)一次コース(Bコース)が開催されました。

 新生児蘇生法講習会は、出生時に胎外呼吸循環が順調に移行できない新生児に対して、いかにして心肺蘇生法を行うべきかを学んで頂くことを目的としています。
 この講習をきっかけに、医療を志すたくさんの皆さんが、周産期や助産師に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

助産師外来、好評をいただいています

平成26年2月5日
 助産師外来では、妊娠経過が順調であることを確認するとともに、妊婦さんが主体的に妊娠・分娩・産褥期を過ごせるようにサポートさせていただいています。
 詳しくはこちら(助産師外来のページ)

 ゆっくりとお話を聞いたり、エコーで赤ちゃんの様子を見たりします。希望があれば、ご主人やお子様も一緒にエコーを見る事ができます。36週以降の妊婦さんは赤ちゃんの心拍とおなかの張りを見るモニターも同じお部屋で行います。1人45分枠ですが、意外とあっという間です。赤ちゃんのお顔や今日の体重など、エコーのお写真もお渡ししています。

とても和やかな雰囲気で話しやすかった。
待ち時間がないのがありがたい。
普段の健診よりも赤ちゃんの様子をじっくり見る事ができた。また赤ちゃんの様子についても詳しく教えてもらえてよかった。
ゆっくり時間をかけて色々話を聞けた。
助産師外来だとたくさん聞いてもらえるので安心できます。身体に問題がなければ医師と助産師の交互の外来はとても良いと思います。

 受診した妊婦さんからは、このようなあたたかいコメントをいただいています。
 助産師外来では、少しでも心配事や不安が軽くなるよう、ゆっくりお話できる雰囲気を心がけています。私たち助産師も、妊婦さんと楽しく会話しながら和やかな健診ができることを楽しみにしていますので、興味のある方は気軽に外来スタッフへお声がけください。

東日本大震災時の振り返り

平成26年1月29日
 早いもので、東日本大震災から今年で3年が経とうとしています。震災時に撮影していた写真の一部を掲載させて頂きたいと思います。
<避難の準備>

 震災の時はとても寒く、赤ちゃんを保温することが大変でした。そこで、万が一の避難に向けて、赤ちゃんとママを守るレスキューママを準備しました。
<支援物資>

 京都大学さんと金沢大学さんから、東北大学病院職員へたくさんの生卵が送られてきました。
周産母子センターだけで、ダンボール2つ分の量でした。有り難く頂戴して、栄養補給させて頂きました。

 その他、オムツやミルク、母乳パック等たくさんの支援物資が送られてきました。

 全国各地の皆様に支えられながら、当周産母子センターも震災前の状態に戻りつつあります。震災時に経験したことを忘れずに、赤ちゃんとお母さんが元気に退院出来るよう、努力していきたいと思います。
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