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性教育を行っています!【現在受付停止中です】

 東北大学病院 産科病棟では、助産師が近隣の学校に出張して性教育を行っています。
 インターネットなどで、正しい情報も、そうでない情報も蔓延している今、正しい性知識を得る機会があると良いと思いませんか?
 実際、私たち助産師は、現場で働いていて、望まない妊娠をしてしまった女性や、知らないうちに性感染症にかかってしまっていた女性などに会ってきました。
 そこから見えてきたことを、正しい性知識と共に、お届けできればと思っています。
 性教育は、毎年6〜7校程度で行っています。内容は、講義形式+赤ちゃん人形抱っこや妊婦体験、育児スケジュール作成など、時間は1時間〜1時間30分程度です。
 中学校や高校が多いですが、小学校や大学などでも受け付けています。

 助産師3名で伺いますので、希望日時の3ヶ月以上前にご連絡をお願いいたします。


地域のみなさまへ
現在、性教育の受付を停止しております。
受付を再開しましたら改めてご連絡いたします。
ご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願い致します。


2018年1月 産科師長

地域での活動

地域での性教育活動

 当センターでは2004年7月より、地域の小、中、高校からの依頼を受け、性に関する講話、体験学習を実施しています。
 助産師は、順調に赤ちゃんが育つよう妊婦さんをケアし、お産の時には寄り添い、生まれてくる赤ちゃんを取り上げます。そして、産後すぐからママが楽しく安心して育児できるようサポートするなど、その活動は多岐に渡りますが、実際は健全な母性を育むためには、子どもを産み育てるずっと前の学齢期からの関わりがとても重要です。日々実際に母児に関っている強みを活かし、成長期にある子ども達と『生と性』について考えるという役割を担っています。2011年度は5校約1,300人を対象、2012年には6校約1,080人を対象に実施し、とても良い評価を頂いています。2003年度よりの性教育実施学校の内訳は別表をご参照ください。

性教育の内容

 講話の主な内容は、“男女の身体の違い・こころの違い”“妊娠・出産”“性感染症”“避妊”などです。録音してある胎児の心臓の音を聴いたり、胎盤の写真を見たりすることもあります。また、性感染症予防・避妊法として、コンドームの正しい使用法を紹介しています。
 体験学習では、実際の妊婦さんのようなお腹の形のジャケットを身に付け、横になってみたり、靴を脱いだり履いたりと動いてみます。妊娠すると、胎児・羊水・胎盤・脂肪等全部含めると、約10kg前後体重が増えますが、この重さを実際に体験することで、妊婦さんの大変さを実感してもらいます。他にも、新生児と同じ重さの人形を抱っこしたり、おむつ交換したり育児もしてみます。この他、最近話題となっている子宮頸がん予防のための、HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンについても取り上げており、なぜ中高生に実施が勧められているのか、説明を行っています。また、未婚のカップル内で起こっているDV(ドメスティックバイオレンス)=デートDVなどの話題にも触れています。

子ども達の反応

 性教育を受けた子どもたちは、「性について考えたことはなく、自分から学ぼうと思ったこともなかったが、とても大切なことだということがわかった。」「自分一人の行動で、大切な人を傷つけてしまうということを知った。」など、様々なことを感じ取ってくれています。また、身近に活動を感じることで「助産師の仕事にとても興味がわいてきた。」という嬉しい感想を寄せてくれる子どももいます。
 2006年に、女子中学生の妊娠をテーマにしたドラマ「14才の母」が話題となりましたが、これは決してドラマの話ではありません。ドラマの中では、最後に明るい未来が見えるようですが、実際は様々な理由から、生まれる前から乳児院へ行くことが決まっている子どもさえもいるのです。
 現代社会は、インターネットの普及によって簡単に様々な情報を手に入れることができるようになりました。しかし、その一方では不確かな情報が溢れ、誤った認識をもつ危険があります。また、携帯電話やメール、チャットといった便利なツールが発達する一方で、コミュニケーション能力が育たないといった弊害も起こっています。このような時代の中で、自ら考え、判断し、行動することは簡単ではありません。私たちが行う性教育の中で、一番伝えたいメッセージは、「自分と相手を大切にしてほしい」という思いです。私たちの行う性教育が、自分の「生」と「性」について向き合い、「自己決定」する機会となるよう願っています。そして、将来幸せな家庭を築くためのチカラとなることを祈っています。
With23号(東北大学病院地域医療連携センター通信) より一部抜粋

<実施件数内訳>
年度 実施総数 小学校 中学校 高 校 高 専 その他
2012 6 0 1 2 2 1
2013 7 0 1 4 2 0
2014 9 0 2 5 2 0
2015 6 0 1 3 2 0
2016 5 0 1 2 2 0

性教育に行ってきました!!

 産科病棟では、助産師が性教育チームを作って、性教育の講義をしに各学校へ出向いています。2013年7月には利府町立利府西中学校と仙台高等専門学校へ性教育活動に行ってきました。中学生には、妊娠・出産の事についてお話しし、生命のすばらしさについて一人一人考えていけるような内容にしました。高校生には、より身近で具体的な内容として避妊や性感染症について中心にお話してきました。どの学校の生徒も真剣に講義を聴いてくれて、「聞きたくてもなかなか人に聞けない事が聞けてよかった」という感想もいただきました。こうした、私たちの活動が、中高生が「自分たちの性と生」について考える一つのきっかけになってくれればと考えています。
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