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看護学生さんが実習に来ています!

平成25年12月25日
 寒さも厳しくなり、いよいよ本格的な冬がやってきました。
 温かい鍋料理を食べながら、冬を乗り切ろうと思う、今日この頃です。

 さて、11月から看護学生さんが実習に来ています。
 産婦さんと一緒に散歩をしたり、マッサージをして産痛を和らげるお手伝いをしたり、産後のママや赤ちゃんのお世話をしたり…
 これまで学校で学んできたことを、実際に妊産婦さんと関わりながら実践しています。
「赤ちゃんが生まれるって、本当すごい事なんだ。」
「こんなに育児が大変だなんて思わなかった。」
と、実習でしか感じることのできない体験をしています。

 私たちスタッフも、学生さんだからこそ気がつく発見や疑問を知ることができて、新鮮な気持ちになり、とても刺激を受けています。

 妊産婦さんや赤ちゃんにやさしく温かい看護をするため、看護学生さんもスタッフも一緒に励んでいる、少しホットな病棟紹介でした。

宮城県新生児カンファランスが開催されました

平成25年12月25日
 12月7日(土)に第13回宮城県新生児カンファランスが開催されました。
 宮城県新生児カンファランスは、年に1回宮城県の新生児医療に携わる医療者が集まり、研究発表をする場です。宮城県内の新生児医療の質の向上を目指して行われており、施設間の交流の場にもなっています。今回は当院が会場となりました。
 一般演題7題、ポスター掲示2題、特別講演2題の発表がありました。
 西6階病棟からは、一般演題3題とポスター掲示2題を発表しました。また、特別講演として当院の理学療法士、臨床心理士が発表しました。

一般演題
『哺乳力低下がみられた児に対する経口摂取量増加を目的とした看護援助』
『経口哺乳が確立できない児の看護』
『道化師様魚鱗癬様の患児への看護ケアを振り返って〜早期からの沐浴が効果的だった一例〜』

ポスター掲示
『道化師様魚鱗癬様の患児への看護ケアを振り返って〜早期からの沐浴が効果的だった一例〜』
『NICUにおけるリーダー育成の現状と課題』


特別講演
『東北大学NICUにおける理学療法士の関わり』
『周産期における臨床心理士の関わり』


 研究発表後の質疑応答の時間は、熱気にあふれる雰囲気の中、活発な意見交換が交わされていました。よりよい治療・看護を新生児に提供するにはどうしたらいいのか、医師・看護師・他職種それぞれの視点からの意見や各施設の体験談を伺うことができ、今後のケアに生かすことができる有意義な意見交換の場となりました。

看護職員の勉強会の様子

平成25年12月18日
 皆さまこんにちは。
 今回は当院の産科病棟におけるスタッフの勉強会の様子をご紹介します。

 当科では定期的に産科領域で必要な知識を高めるための勉強会を行っています。講師は、産科病棟あるいは他病棟の医師、薬剤師、認定看護師、医療ソーシャルワーカーと多岐に渡ります。また、当科の助産師(国際ラクテーションコンサルタント(IBCLC)の資格を持つスタッフや、助産師外来を運営するスタッフ、各種研修に参加したスタッフ)が講師となって、知識を伝達しています。今年は、4月から12月までの間に、延べ20回の勉強会を実施しました。

 今年度の取り組みとして、「妊娠と糖尿病」をテーマに助産師自らが講師となって勉強会を始めました。当院の特色から合併症をもつ妊婦さんが多く、糖尿病合併妊娠も増えてきています。そこで、各々がその知識を深め病棟全体として糖尿病合併妊婦さんに対するケアを向上させることを目的として、1テーマを2人で担当し全8回シリーズで行っています。勉強会では糖尿病看護認定看護師からの具体的アドバイスを頂きながら学んでいます。

 勉強会を通して得た知識をもとに、当科で診療を受けられる皆さまへのケアをよりよいものにしていきたいと考えています。



防災への取り組み

平成25年12月11日
 先日院内で総合防災訓練が行われました。今回の訓練は平日の午後、仙台市内を震源とする震度6強の地震が発生したという想定で行われました。訓練に参加した看護スタッフは医師と共に、大地震発生時、病院に運ばれる傷病者に迅速に対応するための訓練を中心に行いました。模擬患者として参加する医学部の学生さんは、ムラージュと呼ばれる特殊メイクを施し、迫真の演技で様々な症状を訴えるので、圧倒されながらも重症度・優先度を判定し、処置や治療が行われました。

 東日本大震災を経験して、病棟でも災害発生時にどのように行動すればよいのか、見直しを進めてきました。災害発生直後にスタッフがどのような行動をとるのかをまとめた“アクションカード”を作成し、発災直後の混乱した状況であっても、アクションカードを見れば、やるべきことが分かるような仕組みづくりを行っています。
 患者さまが安心して入院生活を送ることが出来るように、もしもの時に私たちスタッフも慌てることなく的確に行動できるように取り組んでおります。

「第23回日本新生児看護学会学術集会」に参加して

平成25年12月11日
 平成25年12月1日〜2日に第23回日本新生児看護学会学術集会が石川県金沢市で開催されました。西6階から『道化師様魚鱗癬様の患児への看護ケアを振り返って〜早期からの沐浴が効果的だった一例〜』というテーマでポスター発表をしてきました。
 発表では、全国から訪れた新生児医療に携わる方々にポスターセッションに参加していただきました。また、今回発表した症例と同じような症例の研究発表を聞くことができ、さらに学びが深まりました。他の研究発表からも多くの刺激を受けたので、今後のNICU・GCUでの看護ケアにつなげていきたいと思います。

「ベトナム国における母子保健感染予防事業」に参加してきました

平成25年11月20日
 9月にバイオメディカルサイエンス研究会が実施している「ベトナム国における母子保健感染予防事業」に助産師として参加させていただきました。ベトナムでは経済発展が進み、衛生環境が改善されてきた現在でも乳児死亡率やう歯が課題となっています。現地医療従事者や妊婦、小さな子をもつ母親に向けて手洗いや乳児期からの歯磨きといった生活習慣の改善への指導を実際に行ってきました。
 研修先はタイニン省というカンボジアとの国境の地域で学校や幼稚園が多くあり、どこにいても元気な幼稚園児や小学生らを見かける圧倒的な子どもの多さに驚いたと同時に、ベトナムの発展と未来が感じられました。言葉や文化、生活環境といった課題はありますが、たくさんの方が参加して下さり、感染症や予防策に対する現地の皆さんの関心の高さが感じられました。



タイニン省のホアタン病院にて。
現地で継続的に指導が行われるよう医療従事者への指導を行いました。





タイニン省の幼稚園にて。
歯科医から仕上げ歯磨きをレクチャーされている様子です。母親達は興味深そうに指導を受けていました。




「母子支援者向け母乳育児支援研修会」でNICU・GCUスタッフが講師として講演しました

平成25年11月13日
日時:10月25日/11月8日 14:00〜16:00
場所:石巻中央公民館
対象者:普段から母子に関わりをもつ保健師/看護師/助産師/保育士/行政担当者/子育て支援センター職員等

 10月25日、11月8日に母子支援者向け母乳育児支援研修会が石巻市で開催され、NICU・GCUスタッフが『東北大学病院NICU・GCUにおける母乳育児支援』について講演をしました。
 この研修は地域でお母さんと赤ちゃんに関わる様々な職種の方を対象とし、震災後複雑化している様々な養育環境に対応でき、母乳育児について更なる理解を深め育児支援を実践するための方法を学んでもらうことを目的に開催されたものです。東北大学病院NICU・GCUの概要、低出生体重児の母乳育児支援、愛着形成と母乳育児について講演しました。

 講演後には、超低出生体重児に近い大きさの人形を使って、NICU入院中の赤ちゃんをイメージできるような体験コーナーを設けました。

 普段はNICU・GCU入院中の赤ちゃんとお母さんへの母乳育児支援を行っていますが、このように地域での母乳育児支援の活動を今後も積極的に行っていきたいと思います。

助産学生さんが実習に来ています!

平成25年10月30日

寒さも厳しくなって参りました。
皆様、防寒対策は万全でしょうか?
風邪などひかぬよう、健康管理は万全に。

さて、当院は教育機関としての一面も持っております。
通年を通し、様々な医療に携わる、未来の医療人の育成を行っています。

産科でも、看護師になりたい!医師になりたい!という未来ある若者が、日々実習に勤しんでいらっしゃいます。

そして、産科ならではの学生さんがいるのを、皆様はご存じでしょうか?
それは、『助産学生』さんです。

 助産学生さんは、赤ちゃんを取り上げることが出来る資格を持つ「助産師」になるために勉強をしている学生さんのことです。
 
 かくいう私も、何年も前はこの『助産学生』でした。
 
辛い陣痛に耐えながら、我が子を産む母の姿に感動を覚え、そして、お母さんと赤ちゃんの安全を守りながらお仕事する「助産師」さんに憧れて、この仕事に就きたい!!と志願して学生になりました。

 現在も、助産学生さん達が、私たち助産師や医師の指導のもと、未来の「助産師」になるために、日々実習に励んでいます。

 お母さん達と一緒に、泣いたり、笑ったりしながら、様々な事を学ばせて頂きながら、立派な「助産師」となっていきます。

 皆様が入院中も、『助産学生』さんに会う機会があるかもしれません。
是非、いろんなお話をしてあげてくださいね。






「第44回日本看護学会(母性看護)学術集会」に参加して

平成25年10月23日
 9月26日〜9月27日岡山にておこなわれた日本看護学会(母性看護)で、東6階病棟から酒井由里が保健学科の佐藤祥子先生と共に『切迫早産で長期安静後出産した母親の妊娠期入院週数別の思い』というタイトルでポスターセッションを行ってきました。ポスターセッションは初めてでしたが無事終えることができました。研究発表も様々あり刺激になりましたが、教育講演の渡辺久子先生の“命と心の響き合い−乳幼児精神保健の世界から看護をとらえる−”がとても印象に残りました。「母が暗ければ乳児も暗くなる。」という言葉から日々お母さん方に接している私たちが少しでもお母さん方を笑顔にできるよう頑張らなくてはいけないという思いを強くしました。
 岡山は年間300日も天気が晴れになるということで「はれの国岡山」といわれています。参加した両日も良く晴れていて気温は27度もありましたが風が心地よく快適でした。

「宮城県で行われている大規模コホート事業―エコチル調査、メガバンク事業」についての講演会を開催しました。【東北大学病院周産母子センター 妊産婦・新生児後方支援 地域拡大カンファレンス主催】

平成25年10月9日
 9月13日(金)東北大学病院 周産母子センター 妊産婦・新生児後方支援 地域拡大カンファレンス主催「宮城県で行われている大規模コホート事業―エコチル調査、メガバンク事業」についての講演会が開催されました。エコチル調査については東北大学病院産科 西郡秀和講師より、東北メディカル・メガバンク事業については同じく東北大学東北メディカル・メガバンク機構 菅原準一教授より説明がありました。院内から24名、院外からも地域の保健師さんを始め18名の参加があり、多数の方のご参加を頂き感謝しております。

 「エコチル調査」とは子どもの健康と環境に関する全国調査で、平成23年度より環境省が主体となり行っている調査です。この調査では胎児期から13歳までの子どもの成長と発達、健康状態を定期的に調べる集団追跡調査を行っています。宮城県も全国15ユニットセンターの一つとして9900名を目標に活動しており、今年度11月でリクルート活動が終了予定です。調査の中には様々な質問項目が設けられており、環境汚染や環境変化が健康にどのような影響を与えるのかを明らかにすることを目的としています。
「東北メディカル・メガバンク事業」は個別化医療を目的として、@地域住民コホート調査(宮城県沿岸部を中心に8万人が対象)、A3世代コホート調査(祖父母、親子の3世代7万人が対象)、B地域子ども長期健康調査(学齢期の子どもが対象)の3つの健康調査事業から構成されています。

興味のある方はそれぞれのHPをご覧下さい。
エコチル調査(環境省) http://www.env.go.jp/chemi/ceh/
東北メディカル・メガバンク事業  http://www.megabank.tohoku.ac.jp/

 これらの調査を行うことで、私たちの健康だけではなく、将来の子どもたちの健康を守ることに寄与すると期待が高まっています。一人ひとりが自分の健康への意識を高めるきっかけの一つになればよいなと思います。

NICU 七夕の飾りつけしました☆★

平成25年7月26日
 仙台では七夕祭りが有名です。当院NICUでも、入り口に七夕の飾りつけをしました。本物の笹を使用しています。入院中の患者様のご家族やスタッフにも短冊に願い事を書いていただきました。
 皆様の願い事が叶いますように…。
 そして、頑張っている子供たちにたくさんの幸せが訪れますように…。

7月20日〜21日に第5回ALSOプロバイダーコースが開催されました。

平成25年7月25日
7月20・21日と仙台で第5回ALSOプロバイダーコースが開催されました。ALSOとは、心肺蘇生法講習会ACLSの産婦人科版に相当するもので、シラバス・レクチャー・(マネキンを用いた)実地訓練を行い、筆記試験と実技試験がコースに含まれているものです。
今回は受講数24名中、当院の医師5名と助産師6名参加することができました。とても熱〜い講師陣に支えてもらいながらの2日間は大変充実したものになりました!

季節の行事「七夕」

平成25年7月23日
七夕といえば7月7日ですが、仙台では月遅れの8月7日を中日として、8月6日から8日に開催されます。
この時期、東北大学病院のあちらこちらで竹飾りがお目見えします。
産科病棟の竹飾りの願いは、「赤ちゃんが元気に生まれてきますように」が何と言ってもダントツです。



NICU/GCUの竹飾りは、「早く退院して海を見に行こうね。パパ・ママ」……、
ん?「女子力アップ」なんていうのもありました。
みんなの願いが叶いますように! 

東北大学医部の医学生の産科実習の様子

平成25年7月23日
東北大学医学部の医学生の産科実習の一コマです。
妊婦ジャケットといわれる大きなおなかのベストを着て、赤ちゃん人形をだっこしています。これで病院内を巡ってきます。
学生の皆さんは、自分の体の重さ、赤ちゃんの重さにびっくり。
女性って、お母さんって大変!
産科を学ぶには、まず妊婦さん、お母さんの気持ちから、ということですね。
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