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第14回 周産期救急搬送コーディネーター事業関係者会議

令和6年11月15日
2024年11月14日(木)、第14回周産期救急搬送コーディネーター事業関係者会議を開催させて頂きました。今年も昨年と同様に救急隊員の方々、母体搬送に関わる病院の医師、行政の方々など、およそ50名程度の参加を頂き、母体搬送症例を通して活発な議論が行われました。
具体的には、東北大学病院周産母子センターの工藤さくらさんから「令和5年宮城県周産期医療統計」に関して発表頂き、ここ数年の宮城県の周産期搬送の傾向、昨今話題になっている未受診・飛び込み分娩に関する課題と取り組みなどを共有しました。
また、東北大学病院産科の富田芙弥先生から「救急隊向けのシミュレーションコースについて」と題し、東北大学病院が中心となって行っているNCPRやJ-MELSについてご紹介して頂きました。
さらには、県内の消防本部が経験した5症例を通して、母体搬送に関する細かなルールの確認や咄嗟の事態での対処方法などについて討論し、共有化を図りました。各症例に関しては東北大学病院の産科・新生児科医師からより専門的な意見を貰いながら振り返りを行いました。
今年で14回目を迎えた本会議ですが、今年は特に白熱した討論が展開され非常に充実感があった会議となり、会を重ねる毎にどんどんレベルがアップしていることを実感できています。システムを提供する側として、これからもより正確かつより迅速、より安心な母体搬送コーディネートシステムのブラッシュアップに努めたいと考えています。

令和6年11月 東北大学産科長 齋藤昌利

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