HOME > 活動報告 (2023)

第13回 周産期救急搬送コーディネーター事業関係者会議

令和5年10月19日
2023年10月19日(木)、第13回周産期救急搬送コーディネーター事業関係者会議を開催させて頂きました。今年は救急隊員の方々、母体搬送に関わる病院の医師、行政の方々など、およそ50名程度の参加を頂き、活発な議論が行われました。
具体的には、東北大学病院の工藤さくらさんから「令和4年宮城県周産期医療統計」に関して発表頂き、ここ数年の宮城県の周産期搬送の傾向、課題展などを共有しました。また、未受診妊婦や飛び込み分娩と言われる社会問題の存在を知ってもらうと同時に、大学病院を中心とした対策システムを紹介し、さらなる改善を目指す方向性を探りました。
また、上記の未受診妊婦や飛び込み分娩に関連して、大学病院の富田先生からは「妊婦の救急搬送コーディネートのポイント」を説明してもらいました。時間の経過とともにルールが少しずつ変更されていたり、時代にそぐわない形になってしまうこともあり、今回の発表ではこの辺りのずれを修正し共有することができました。さらには、救急隊員からの質問に答える形で、大学病院の只川先生から「流産時の搬送対応について」、齋藤翔子先生からは「骨盤位の分娩対応について」を発表してもらいました。些細なことですが、現場での混乱要因を一つでも解決しておくことは、スムースかつ的確な母体搬送にとって重要であり、あらためて本会議の意義が再認識されることとなりました。
新型コロナウイルス感染症が一つの節目を迎え、その狂騒に翻弄されつつあった母体搬送システムでしたが、共有認識を新たに、かつ強固にすることで今後もシステマチックな搬送システムを提供できればと考えています。
令和5年10月 東北大学産科長 齋藤昌利

「第12回 周産期救急搬送コーディネーター事業関係者会議」が開催されました。

令和5年2月13日
令和5年2月9日(木)に「第12回周産期救急搬送コーディネーター事業関係者会議」が開催されました。同会議はここ2年、新型コロナウイルス感染症蔓延のため中止となっていましたが、3年ぶりに対面方式で開催されました。宮城県の周産期救急搬送システムのよりスムースな運用、新たな約束事の周知徹底が本会議の主旨ですが、今年は県内の消防本部から「判断に苦慮した症例」を発表してもらい、それらに対する対応の詳細、医学的な見地について活発な討論が行われました。
一口に「母体搬送」と言っても、それを滞りなく遂行するためには医療従事者、救急本部、宮城県の間で認識・情報の共有が必須です。そういった意味では、今回、「顔が見える」対面方式で会議を開催できたことは、改めて非常に良かったものと思います。
今後も、本会議を継続し宮城県のスムースでかつ高度な周産期救急搬送システムの運用を目指したいと思います。
令和5年2月 東北大学産科長 齋藤昌利

Copyright © Tohoku University Hospital. All Rights Reserved.

Page Top