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「子育て応援団すこやか2016に参加しました!」

平成28年11月14日
子育て応援団すこやか2016に参加しました!

 収穫の秋、読書の秋…皆さんはどんな秋をすごしていらっしゃるでしょうか?

去る10月15日・16日に、利府町のセキスイハイムスーパーアリーナで開催された『子育て応援団すこやか2016』に、当センターのスタッフ3名が参加してまいりました。

「看護師さんの格好をしてみたーい」という女の子や男の子
「こんなにちっちゃかったんだねー」と赤ちゃん人形を眺め抱っこするパパママ
「こんな子が入っているのね、不思議―」と胎児モデルを抱っこしてニコニコするプレパパ・プレママ。

 たくさんの笑顔や驚きや発見をともに体験することができ、スタッフも楽しいひとときを過ごすことが出来ました。

 子育ての大変さを間近で目の当たりにし、世のパパママの日々の苦労を思うとともに、当センターでの育児のスタートを全力でサポートして行きたい!と気持ちを新たにし、また日々の診療やケアに当たって行きたいと思います。

「第57回 日本母性衛生学会学術集会」

平成28年11月9日
 11月に入り一段と寒くなってきましたが、皆様体調は崩されていませんか?
ご報告が大変遅くなってしまいましたが、10月14・15日と、東京で第57回日本母性衛生学会学術集会が開催されました。
 当院は総合周産期母子医療センターとして、患者様やご家族の皆様によりよいケアを提供できるよう日々研鑽しており、その一貫として看護研究にも積極的に取り組んでおります。今年は、両親学級を受けられたお母様のお子様へのお気持ちの変化や、お子様が入院中のお父様の体験、産後長期入院された褥婦さんへのケアというテーマで発表してきました。学会では自分達の研究成果を公表するということ以外にも、他の施設の方の様々な興味深い発表を聴くことができ、沢山の学びを得ることができました。今は研究成果を還元すべく気持ちを新たに日々のケアを行っております。
 今月27日(日)9:30〜からは、東北大学医学部開設百周年記念ホール 星陵オーディトリアム(仙台市青葉区星陵町2-1)にて、第37回宮城母性衛生学会学術集会が開催されます。ここでも、仲間のスタッフが研究成果を発表する予定です。宮城県内の他の施設の方の発表もありますので、ご興味のある方は是非ご参加下さい!


第4回 周産期救急搬送症例検討会

平成28年10月20日
 平成28年10月19日(水)に東北メディカル・メガバンク棟の大会議室にて、第4回周産期救急搬送症例検討会が開催されました。この検討会は県内で救急搬送となった周産期症例を振り返り、より良き救急搬送システムの構築とスムーズな診療のバトンタッチを目的として県内の先生にお集まり頂き、毎年活発な議論がなされる会です。今年も約40名の先生にご参加頂き、今後の診療に参考となる貴重かつ珍しい3症例について熱い討論が行われました。また、今年から八重樫先生、菅原先生の発案でメガバンク機構が所有する双方向性テレビ会議システムを利用して大崎地区、石巻地区、気仙沼地区の15名余の先生にも参加頂き活発な討論が行われました。

第2回 東北大学病院NICUで大きくなったこどもたちと親の会

平成28年8月24日
 平成28年度7月3日に“東北大学病院NICUで大きくなったこどもたちと親の会”と称し、同窓会が開催されました。前回の3月に引き続き2回目の開催です。天気はあいにくの梅雨真っ只中でしたが、総勢15組のご家族が、会場である仙台福祉プラザに集合してくれました。今回もプレイルームを設けましたが、一番人気は滑り台だったようです。こどもたちは一目散にかけよって、楽しそうに遊んでくれている姿が印象的でした。
 まずは、参加してくださったこどもたちとご家族の自己紹介からスタートです。今回は、小学生になったこどもたちとそのご家族4組をアドバイザーとして、招待させていただきました。小学生になったこどもたちは、自分でマイクをにぎり、自己紹介をしてくれました。『今はまっていることはテレビをみることです』『ゲームをすることです。』とお兄ちゃんお姉ちゃんらしく立派な自己紹介でした。7〜8年前の出生直後を知るスタッフは感動し、泣きそうになってしまいました。
そして今回の最大のメインイベント、来る7月7日の七夕をみんなで楽しみました。七夕とはそもそもどんな日を表わすのか、まずは看護師が彦星・織姫役になって短い劇を行いました。最初は、こわがってしまうこどもたちもいましたが、徐々に打ち解けてきたようで後半は大人気!!写真は満足げの神様です。そして、みんなで短冊に願い事を書き、彦星・織姫の工作を楽しみました。



 みんなに作ってもらった作品は、東北大学病院の西6階内にも掲示させていただいております。この願い事こそが、今入院しているこどもたちとご家族にとって、希望の星になると思っています。

 短冊の願い事を少し掲載させていただきます。


 そのほかにも『人のために役に立てる人になりたい。』『お菓子がいっぱいほしい。』など、素敵な願い事ばかりです。神様はきっとかなえてくれますね。

 その後は、自由歓談とし、こどもたちはプレイルームへ、ご家族はご家族同士お話をできる時間となりました。ここでも、小学生のご両親が大活躍!!ご自身の経験をふまえて、たくさんの相談にのっている様子でした。その中で出たお話を少しご紹介します。

『来年小学校だが、やっていけるか心配。小学校に入ったママのお話が聞けてよかったです。』
『次の子をと考えているけど、1回こういう経験をするとどうしても、次もまたこうなってしまうんじゃないかって、不安でふみきれないでいる。』
『夜泣きする時期が一番大変だったかな。体力的にもそうだし、今後どう成長するんだろうって不安だった。ネットでも、よく検索したりしてたけど、幼稚園に行くころになって、あまりそういうのもしなくなった。小さく生まれたけど、こんなに元気なんだって、どこかで伝えられたらと思っていたので、今回の機会がありがたかった。』
『まだ保育園とかいってないから、人見知りがすごい。でも、途中から一人でもプレイルームで遊んでいて、何だかうれしくなった。』
『願い事に”人の役に立ちたい“って書いていて、はじめて知りました。こんなこと書けるようになったんだな、そんな願いがあったんだなってすごくびっくりです。』
『落ち着きがなくて、、どうしたらいいかなと悩んでいる。上の子は正期産で生まれたから、そこと比べるとやはり小さく生まれたからなのか、性格の問題かと考えてしまう。幼稚園も普通の幼稚園でいいのか、心配している。先輩ママのお話をきけてよかった。』
『今は寝返りをしたいけど、できなくて、日々それと戦っている。』
『ほとんどミルクになったけど、外出のことを考えると持って歩くのが大変。おっぱいもっと頑張れたらなと今感じている。』
『親の会があるのは知っていたけど、行きにくいなっていうのはあったんですけど、今日親の会の人にお会いできてよかったです。』

 そして、今回もご家族の同意を得て、参加してくれた大きくなった卒業生を紹介させていただきます。
23週800g台出生
現在8ヶ月
23週400g台出生
現在8ヶ月
同じ月齢の二人は大好きなおもちゃも一緒のようです。

26週900g台 500g台出生 双子ちゃん 現在7歳
兄:神様のおひげが気になるようです。
弟:ブロックで大作を作ってくれました。
24週600g台出生 現在8歳
 絵だけでなく字もとてもきれいに書いてくれました
28週800g台出生 現在8か月
 人見知りもせず、いっぱい笑顔をみせてくれました。
27週800g台出生 現在1歳1か月
 途中からママたちを離れて上手に一人遊び。
23週500g台出生 現在3歳1か月
 前回同様、ボールプールがお気に入り
29週1300g台出生 現在5歳9カ月
 風船がお気に入りのようです。
七夕の絵もとっても上手でした。
24週500g台出生 現在9歳
小さなこどもたちを順番こですべり台に誘導。さすがお姉さんです。
26週700g台出生 現在4歳5か月
 すべり台、何回も楽しんでくれました。
26週700g台出生 現在8歳
 妹をリードしながら遊んでくれていました。魚釣りも上手。
24週400g出生 現在4歳
 おままごと、滑り台何でも上手に遊んでしまいます。
27週500g出生 現在2歳11か月
大好きなパパと一緒にハイポーズ!!
23週500g台出生 双子ちゃん
 今回も遊ぶ時は二人一緒。
嵐からHey Sey Jumpのファンに変わっていました。
26週800g台出生 現在2歳3か月
大好きなメロンパンナちゃんをずっと抱っこです。
27週700g台出生 現在1歳1か月
最近つかまり立ちが上手にできるようになりました。

最後の全体写真です。

今回も皆さまのご協力により、とても楽しく、そして有意義な会になりました。本当にありがとうございました。
平成28年7月3日
東北大学病院 西6階同窓会事務局

第1回東北大学病院 NICUを卒業した子どもたちと親の会」を開催しました

平成28年3月15日
第1回東北大学病院NICUを卒業した子どもたちと親の会

 平成28年2月7日(日)に“東北大学病院NICUを卒業した子どもたちと親の会”と称し、同窓会が行われました。会場には、ご家族がお話できるスペースとともに子どもたちが遊べるおもちゃや遊具を用意しました。



 受付を終えると、子どもたちはボールプールや滑り台などのおもちゃに一目散。看護師や栄養士を目指す学生さんも託ボランティアとして参加し大活躍でした。


まずは、参加してくださったお子様とご家族の自己紹介からスタートです。こどもたちが最近はまっていることも発表してもらいました。

『クイックルワイパーです。おもちゃには全く興味をしめしません。』
『嵐です。双子の娘たちは家では櫻井さん、相葉さんと呼び合っています。』

など、会場からは爆笑の声も多々。初対面のご家族が多かったのですが、ユーモアあふれる自己紹介に、最初から和やかな雰囲気になりました。 

 また、この会には、NICUの看護師、医師のほかに、歯科医師、管理栄養士、理学療法士、臨床心理士、医療ソーシャルワーカーなども参加しました。


 続いて、2組のママに子どもを産んだときからこれまでのことを体験談としてお話していただきました。子育てで忙しい中、こんなに立派なスライドを作って発表してくださいました。

 1組目のママは『24週で生まれたから何かしらはあると思っていたけど、実際に頭のお話をされた時はショックだった。退院してからは1つできるようになるとこれもできるようになってほしい。どんどん欲が出てしまう(お話より抜粋)。』と、その時の思いを振り返ってお話してくださいました。

 2組目のママは、『ミルクが飲めなくて酸素と経管栄養で退院した。飲めないのはミルクが嫌いなだけ。異常の可能性が高いと言われても絶対とは言われていない。悲観しても時間の無駄であり、この子の個性だとポジティブに考えることにした(お話より抜粋)。』と葛藤しながらも母親の強さを感じるお話をしてくれました。

 参加したご家族、スタッフともに食い入るように講演を聞いているのが印象的で、涙なしでは聞けないようなお話でした。本当にありがとうございました。

 後半の1時間は、テーブルごとに座談会を行いました。これまでのこと、今考えていること、これからのことなどをお茶菓子を食べながら自由にお話しました。その中で出たお話を少し紹介させていただきます。
生まれてすぐはかわいいと思えなかった。ずっと自分を責めていた。
面会ノートははじめの頃はなかなか振りかえられなかった。でも、今やっとみれて逆にもっと自分たちも撮っておけばよかったと感じている。
超低出生体重児を生んだが、生きている我が子をみて幸せ。毎日好きが増していく。はじめての育児に悩み、子供に必要なことをする普通の育児だったと今なら言える。
ほかの子と比べたり、外に出られなかったりで誰かと話したかった。
どこから情報を得たらいいのか、教えてほしい。
ほかのご家族との集まりにいけると安心する。いろんな年代の子と知り合える。
父親が本当に何を考えているか心配になることもある。
幼稚園に入ることが心配。他の子よりも小さいし、言葉も二語文で、他の子と比べてしまう。
保育園に入れるのは心配だったが、実際に入れてみると1か月前との変化にびっくり。集団生活に入れてよかったと感じる。
あまり信じてなかったけど、小学校入学前に追いつくんだとびっくりしている。

 出生時からを振り返って、当時は言えなかった思いや、今だからこそ考えること、今悩んでいることなど、参加したご家族が共感されている内容が多くありました。
 特に印象的だったのは、パパ同士の真剣なお話、今回は20組中7組のパパが参加してくれました。中には、パパからこの会に誘ってくれた方もいるとお聞きしました。

 私たちスタッフも、ご家族同士のお話を伺い、改めて気づかされ、勉強になることが多くありました。少しでもニーズに添えるよう、今後の支援につなげていこうと思っています。そして何よりも成長した子どもたちの姿を見れたことが何よりうれしかったとの声がたくさん聞かれました。



 同窓会最後は、全体の記念写真をとって終了です。あっという間の2時間でまだまだ時間が足りないように感じました。参加してくれたご家族は20組(お子様28名、ご家族29名)、病院スタッフ40名、学生ボランティア12名でした。

参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。

「第2回NICU等長期入院児退院支援コーディネーター養成研修会」を開催しました

平成28年3月3日


 2月17日に上記研修会を開催しました。第2回目の今回は、低出生体重児の病態や看護ケアについての基礎的な内容を中心に行いました。新生児医療を経験したことのない方や、今後新生児医療に携わる予定のある方など、多くの地域医療者の方々が参加されました。

当院の新生児科医師より、低出生体重児の基礎的な知識や、特有の病態、退院後のフォローアップについての講義を行いました。






当院の新生児集中ケア認定看護師より、生まれてからの経過に沿って、低出生体重児の看護ケアや退院支援について講義を行いました。

 後半は、前回に引き続き、当院NICUを退院したお子さんのお母様より、講義をしていただきました。今回も2名のお母様が引き受けて下さいました。NICUに入院中のご家族の思いや、退院後のお子さんの様子、退院後の生活の中で困ったこと・問題になることなどについてお話を聞くことが出来ました。 入院中のご家族との関わり方について考えることができ、今後の看護ケアの参考にしていきたいです。そして何より、NICUを退院した赤ちゃんたちの大きくなった姿を見ることができ、とても温かい気持ちになりました。
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